借りるがアタリマエの暮らしへ

投稿者:


〜買う必要のない時代とは〜

本当に今の生活には不自由がありません。水道・電気・ガスなんて当たり前に使えるどころか、モノが足らなくて困ったら低価格で高品質のモノがネットで手に入るのですから。

しかし便利な暮らしには、一種の不自由さがネバネバと付きまとうように私たちの暮らしを束縛してしまっているかもしれません。なんでも手に入るというのは必ずしも自由とは限らないのです。

みなさんは選択肢が多いがゆえに、むずがゆい思いをしたことはありませんか?

「なんでも手に入る」という不自由な暮らし

ランチへ行った時のモヤモヤ

つい先日、勤め先の近所にある定食屋さんへランチをしに出かけました。そのお店、老夫婦が営むお店でサラリーマンや学生、OLさんなど毎日とてもたくさんの人で賑わっています。

先日初めてお邪魔したのですが、そのメニューの多さにビックリ!エビフライの定食からオムライス定食、牛タン定食からチャーハン定食まで、本当にたくさんのメニューが壁一面にずらりと並んでいます。苦手がなく、かと言って「これが好き!!」といったこだわりもない私は、そのメニューの多さにドギマギしてしまい、友人を待たせてしまった挙句同じオムライス定食を注文する結果に。

結論からお伝えすると、とても美味しかったです。でも、ちょっぴり残念な気持ちも裏腹にありました。本当はもっと美味しいご飯が食べられたのかもしれない、もっと心がワクワクするメニューを選びたかった、とお店を出た後もしばらく考えてしまうくらい、たった5分足らずの出来事に気を取られていました。

選択肢が多すぎる不自由

なんでも手に入る今の時代は、私にすればとても不自由です。たった一つの選択肢がない生活も不自由ですが、100あるメニューの中からベストな選択をしなければならない生活も、とても息苦しいと感じます。

この画像をご覧ください。

(引用元:NRI, 「生活者1万人アンケートにみる日本人の価値観・消費行動の変化-第7回目の時系列調査結果のポイント」)
これは、野村総合研究所という企業が、情報が多すぎて困るということをデータにした資料です。少し情報は古いですが、2000年代から今にかけて、約7割の人が情報が多すぎる「情報疲労」になってしまっていることを示しています。

オムライスだけお店にあればいいなんて思いませんが、少なくともメニューは3〜5つから選ぶことができれば好みや気分にあったメニューを選ぶことができますよね。

なんでも手に入れようとする必要はない

モノを持つということについてもそうです。今の時代だからこそ、なんでもかんでも手に入れようとする必要はありません。江戸時代の人たちがスマホを持たなくても幸せに暮らしていけたように、私たちも本当は、スマホを持たなくたって幸せな暮らしを送っていくことができるはずです。(参考:江戸時代に学ぶ、モノとの向き合い方)

手に入れることだけが幸せではありません。本当に幸せな人ほど、自分が消費できる以上を求めたりはしないものです。

あなたは、宝くじ当たった人のその後の暮らしを知っていますか?ある研究では、このような結果があったそうです。

ノースウエスタン大学の研究では、一般の人と1年前に多額の宝くじを当てた人の幸せレベルを測定した。研究チームが驚いたのは、両グループが幸せを感じる率は実質的には変わらないということだった。

(引用元:「最高に幸せな人に共通する11の習慣」)
モノを持つことは、幸せになるための手段にすぎず、本当に大事なことは心を豊かにすることです。

情報が全てではない

だからこそ、情報も全て網羅する必要なんて全くありません。

スマホひとつ持っていれば、欲しい情報のほとんどはすぐに手に入れることができます。旅行先に行ったとしても、それがたとえ外国だとしても、人気のお店や近くのホテルは簡単に見つけることができます。

そんな時代だからこそ、旅先に暮らす方々との交流が、心にじーんと深く響くものです。たまたま見つけて入ったお店が心安らぐものだと、つい勝手に巡り合わせを感じてしまうものです。

モノを買うという選択から、借りるという選択へ

モノを手に入れるということは、それと引き換えにお金とスペースを失うということ。

「買う」ことは、あなたの暮らしを便利にする手段のひとつにすぎません。むしろ、買った時のワクワク感が買った後にも続かなければもったいないどころか、買った時の自分を後悔してしまう。「どうしてあの時はあんなに欲しかったんだろう」と、そんな経験もあるのではないでしょうか?

そのため、「買う」と同様に「借りる」という方法があることを知っていても損はありません。カメラやスーツケースなど、使う機会や場面を選ぶようなものは、むしろレンタルをした方がスペースを取らず、かつ経済的に思います。

例えばチェキ。この前「使っていない思い出のモノ」をご紹介した際に登場したチェキですが、勢いで買ってしまってその後使わなければ、結局断捨離の対象になってしまいます。

その点、レンタルであれば最初に試して自分の気持ちを確かめてみることができますし、何よりスペースをとりません。

何かをしたいと思った時、その時に何かが必要だと感じた時、まずは「借りて手に入れることはできないか?」と自問してみるといいかもしれません。


〜借りぐらしの世の中へ〜

あなたは、旅行に行く時に何かレンタルをされた経験はありませんか?

スーツケースやカメラ、アウトドアならテントやBBQ用のコンロなど、普段使いはしないけどあったら重宝するグッズに関しては、買うという選択肢以外に「借りる」という選択肢があります。

日常に必要なモノは買った方が経済的ですが、非日常のイベントで必要なモノは、むしろレンタルの方が経済的にも収納スペース的にも効果が大きいです。しかし、レンタルにはどういった種類があるのか、またどのような場面でレンタルをすることが断捨離ライフにとって効果的なのか、あまりよく知れ渡っていないのも事実です。

そこで今回は、断捨離と暮らす上で大切な「借りる」という考え方について解説いたします。

列に並ばず財布を持たない暮らし

これが何かご存知でしょうか?英語の動画ですが、映像を見ればわかるのでぜひご覧ください。30秒あたりから再生されることをおすすめします。

これは、大手通販サイト”Amazon”の新しい形態「Amazon Go」のプロモーションムービーです。スーパーに行くと必ず見る、ある光景がありません。

それは、行列と財布がないことです。通常スーパーやコンビニへ行くと、欲しい商品を手に取ってレジに並び、店員さんとの会計を済ませてからお店を出ます。しかしこの動画のシーンからもわかるように、このようなステップになっています。

お店に入るときにスマホでバーコードをかざす
欲しい商品を手に取ってカバンの中に入れる
お店を出るときに、もう一度バーコードをかざす
たったこれだけです。

このような買い方が実現すれば、長い行列を待つ必要もなければ、財布を持ち歩いてこまめに管理する必要もありません。このような暮らしが、もうすぐそこまで近づきつつあります。

家がスマホと連携しだす暮らし

朝目が覚める数分前にカーテンが自動で開き、今日の天気と電車の状況を教えてくれたり、夜帰ったら自動で電気が明るくなり、自動消灯。家の出入りは鍵なんてもたず、スマホで施錠・開錠・・・

なんていう一見ファンタジーな世界も、少しずつ現実味を帯びてきました。この暮らしのスタイルは、断捨離を目指す私にとっても他人事ではありません。なぜなら「持たない暮らし」だからです。1つ取り付けておけば、あとは心を煩わせることがない。むしろ、私の心と身体の健康をサポートしてくれるからこそ、断捨離の目指す姿をより現実に近い形で実現してくれると感じています。

下の動画は、日本発祥の自動カーテンを開閉してくれるアイテム「mornin’」です。

高価なものは借りる暮らし

日用品や家周りの新しい日常の暮らしに限らず、非日常の体験についても新しいスタイルが日の目を見始めています。それがレンタルというスタイル。最近まではデパートや家電量販店で、今ではネットで家電やアウトドアグッズなど、比較的高価なモノを購入することがアタリマエでした。そのスタイルが古いわけでは全くなく、一つの王道として根強い文化を作っていると感じています。

しかし一方で、借りるという選択肢も見直されています。カメラやアウトドア用品に関しては、日常的に使う人はあまり多くないはず。それなのに奮発して買うとどこかもったいない気持ちになってしまう。そんな風に考えて購入を検討しつつも断念した方は多いのではないでしょうか?

最近ではレンタルをしてくれる場所やサービスが増えてきているので、以前よりも身近にモノを借りることができるようになりました。

レンタルするにはどんなモノが適しているのか

では、レンタルをするにはどのようなモノが適していて、どのようなモノは購入が適しているのでしょうか?

普段は使わないけど、あるとワクワクが増えるアイテム

「普段使わない」という点と「ワクワクが増える」という点がポイントです。スマホケースやカバンのように、普段から使用するアイテムに関してはレンタルよりもご自身で購入される方が便利でしょう。しかしスーツケースのようなアイテムはいかがでしょうか?

普段使わないモノを購入してしまうと、日常の暮らしにとってはお金とスペースの無駄遣いに他なりません。買ってしまっては、使い続けないともったいないと思ってしまいますし、保管するために大切なスペースを陣取ってしまいます。

更に、ワクワクするというポイントも大切です。「あると便利だよね」といったくらいのワクワク感ではレンタルする必要もなければ購入する必要もありません。何か特別な時間や経験を残したいときにワクワク感が生まれます。そのワクワク感を大きくするために必要なアイテムこそ、借りて使うことができれば便利ですよね。

具体例~チェキを借りて思い出を残す~

以前、「捨てるモノの基準(上級)」で、チェキを使った思い出の残し方についてご紹介しました。このチェキは大切な方からプレゼントで頂いて以来、私にとっての最高のワクワクアイテムとなっており、普段からも積極的に使用しています。(何度も紹介してしまい、恐縮です・・・)

そのため一切断捨離の対象にはなりませんが、あなたも同じように普段から使用するアイテムになるとは限りません。

チェキを通じて思い出を残すという経験をしてみたいかたは、ぜひ購入の前にレンタルされてみることをおススメいたします。そうすることでこの経験が本当にあなたに合っているかがわかります。もしそれでもワクワク感が続くのであれば、堂々と買ってしまって構いません。

まとめ

近年は特に、Youtubeや音楽サービスのおかげでCDやDVDを借りる機会すら減りました。スマホ1台持っているだけで、電車の移動中でも休憩中でも退屈せずに時間を過ごすことができているような気がしています。

借りるモノは、CDから家電と価格帯の高いものに移っています。高価なモノでも2〜3日借りて使うことができれば、イベント時や旅行でも困らないですよね。

一つの選択肢として、レンタルという方法があることをご理解いただければ幸いです。

たくさんのモノと情報でぎゅうぎゅうに詰め込まれたこれからの時代は、借りぐらしになると言ってもなんら不思議はありません。

本当に大切なモノは自分で買って、ぽつぽつと何かが必要な時が来たら借りて、借りたモノが大切になるのであれば買って。

将来は、ジブリの映画であったような、モノを周りから少しずつ借りて暮らしていくような協業生活に似た暮らしがやってくるのかもしれません。

PC・スマホ・タブレットで読書を。19万冊以上取扱い

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です